百済神州の特許訴訟が終結、訴訟当事者が自主的に訴訟を取り下げ

108日夜、百済神州(688235)は訴訟に関する進展状況について公告を発表した。Pharmacyclics LLC(申立人、以下「Pharmacyclics」)は米国特許商標庁(以下「USPTO」)の最終書面決定に対し、上訴を行わないことを決定した。申立人と被申立人は2025930日(現地時間)に、米国デラウェア州地方裁判所に共同合意書を提出し、訴訟案件を自主的に取り下げた。本件は終結した。

2023613日、Pharmacyclicsは米国デラウェア州地方裁判所に対し、百済神州および同社完全子会社のBeOne Medicines USA, Inc.(旧称BeiGene USA, Inc.)(被申立人)を相手取って申立てを行い、同社製品「百悦澤®」が2023613日に付与された米国特許番号11,672,803(以下「803特許」)を侵害していると主張した。また、同社およびBeOne Medicines USA, Inc.の「百悦澤®」に関連する活動が、過去および将来における同特許の侵害を引き起こすとの司法判断を求め、裁判所が適当と認める賠償(具体額は示さず)およびその他の救済措置を請求した。

20231012日、裁判所は当事者から提出された共同合意書を受理し、同社が2023111日までにUSPTOに提出した803特許の授与後異議申立(以下「PGR」)手続きの結果が確定するまで、侵害訴訟の審理を停止した。2025429日、USPTOは最終書面決定を行い、PGR手続きにおいて同社が異議を申し立てた803特許の全請求項を無効とする判断を下した。PharmacyclicsUSPTOの決定に対して上訴を行う権利を有していた。

2025529日、PharmacyclicsUSPTOに対し、最終書面決定に対する局長再審査を請求した。2025717日、USPTOPharmacyclicsの請求を棄却した。

百済神州は、本訴訟は「百悦澤®」の米国における研究開発および販売に悪影響を及ぼしておらず、また会社の生産経営に重大な悪影響を及ぼしていないと表明した。

出典:IPRdaily

2025109


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