中国、日本を抜いて水素エネルギー関連特許競争力で世界トップ
2025-06-30
日経新聞が2日報じたところによると、最新の調査で中国が水素関連特許の競争力で日本を抜き、世界トップになったという。中国は太陽光発電と風力発電の技術的優位性を活かし、ゼロカーボンエネルギーの分野での優位性を全面的に強化している。
東京に本社を置くアスタミューゼが実施したこの調査では、2013年から2022年までの水素エネルギー分野における約18万件の特許を分析し、生産、貯蔵、輸送と供給、安全管理と応用の5つの主要側面を網羅し、特許の実現可能性や法的保護期間などの要素に基づいてスコア付けした。
結果によると、中国は総合的な特許競争力で第1位であり、生産、保管、輸送、安全などの主要分野でも第1位となっている。一方、前回の2011年から2020年の統計では、日本がトップ、中国が2位だった。
報告書によると、中国は現在、太陽光パネルと風力発電設備の市場を独占しており、これを基盤として水素エネルギー産業への参入を加速させている。ロンギグリーンエナジーやサングロウパワーサプライなどの太陽光発電大手は、再生可能エネルギー分野で蓄積した資金と顧客ネットワークを通じて、グリーン水素エネルギーを着実に展開している。
報告書はまた、日本と欧州は燃料電池自動車など末端消費分野での水素エネルギーの応用に主に焦点を当てている一方、中国企業は化学や鉄鋼などの産業分野に重点を置くだろうと指摘した。
水素製造設備のコストが下がるにつれ、中国の国内需要は高まり続けている。国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、中国の水素消費量は2023年に2,800万トンに達し、世界総量の約30%を占め、世界第1位となる。
IT Homeの以前のレポートによると、2024年には中国の水素エネルギーの年間生産量と消費量は3,650万トンを超え、世界第1位となる見込みだ。2024年末までに、世界の再生可能エネルギー水素生産プロジェクトの累計生産能力は年間25万トンを超え、そのうち中国は50%以上を占める見込みで、中国は、世界の再生可能エネルギー水素生産および関連産業の発展において、着実に主導的な地位を占めている。
出所:ITホーム
2025年5月3日