華為、特許ライセンス契約230件達成でマイルストーンを迎える
2025-06-06
このほど、華為は2024年次報告書を発表し、2024年12月31日時点で230件以上のライセンス契約を締結したことを明らかにした。
2024年、華為はアマゾンとVIVOとの間で5G特許に関わる重要な取引を締結した。さらに、ドルビー、ETRI、JVCケンウッド、NTTと共同で「Via LA」音声コーデックプールを立ち上げるとともに、3GPP関連特許資産760件以上を、サムスン、シャープ、Innovation Technology Labs(創新技術実験室)、アルカテル・ルーセントが保有していたものを含め、米国の非実施主体であるUeran Technologyに譲渡した。このほど華為は、Via Licensing AllianceのHEVC/VVC特許プールに、ライセンサー(許諾者)とライセンシー(被許諾者)の両方の立場で参加する意向を発表した。さらに、新年を迎える中、華為はNetgearとのWiFi 6標準必須特許(SEP)紛争を解決した。
華為の純利益は前年比28%減となったが、これは同社が研究開発(R&D)投資を大幅に拡大した結果と分析されている。2024年、華為の研究開発(R&D)投資額は1797億元人民元(247億米ドル)に達し、売上高に占める比率は20.8%、前年比22.4%増となった。過去10年間で、華為の研究開発(R&D)投資額は累計1兆2000億元人民元(1650億米ドル)を突破した。12月時点で、華為の従業員の半数以上(54.1%)に当たる11万3000人が研究開発(R&D)要員であり、同社が技術分野のリーダーかつ主要ライセンサー(特許許諾者)としての地位確立に注力していることが示されている。
華為は年次報告書において、同社がセルラー通信、短距離通信、音声・動画コーデックなど複数の主要標準技術分野で、特許面における業界トップレベルの地位を確立していることを明らかにした。華為は報告書の中で、ICT分野へのコミットメントを改めて強調するとともに、グローバル主要ICT企業数社との間でクロスライセンス契約を締結済みであることを明記している。
出典:IPRdaily
2025年4月3日