国務院新聞弁公室、2023年上半期の知的財産業務に関する記者会見を開催
2025-04-28
会議では、国家知識産権局の胡文輝副局長が2023年上半期の知的財産権業務に関する状況を簡単に紹介した。
一、主要データ
特許:上半期、発明特許43.3万件、実用新案特許110.4万件、意匠特許34.4万件。受理されたPCT国際特許出願が3.5万件である。特許覆審案件の終了件数は3.3万件で、無効宣告案件の終了件数は4433件である。中国の出願人は、ハーグ制度を通じて合計957件の意匠の国際出願を行った。
2023年6月末現在、中国の発明特許の有効件数は456.8万件で、前年比16.9%の増であった。
商標:上半期の登録商標は201万8,000件。8.7万件の商標異議申立案件と18.2 万件の商標評審案件を完了した。中国の出願人からマドリード商標の国際登録願を3024件受け取った。
6月末現在、有効の商標登録量は 4423.5万件で、前年比 9.1%増加した。
地理的表示:上半期に、中国商標局は地理標識によって保護された製品を3個認定し、地理標識を団体商標および照明商標として登録するのを97件批准し、地理標識を専用標識として使用する経営エンティティを3509軒批准した。
6月末までに、中国商標局は地理標識によって保護された製品を2498個認定し、地理標識を団体商標および照明商標として登録するのを7173件批准し、地理標識を専用標識として使用する経営エンティティを2.5軒批准した。
集積回路レイアウト設計:上半期に、中国の集積回路レイアウト設計登録は4861件である。
6月末現在、中国の集積回路レイアウト設計出願は6.6万件登録された。
知財保護:上半期に、知財部門は、特許侵害紛争の行政裁定を2万1000件、紛争調停を5万処理した。全国初の知的財産権保護モデル区10カ所の建設を開始する。
知財運用:今年上半期、中国の特許・商標担保融資額は2676.6億元で、前年同期比64.6%増加した。今年1月から5月までの知的財産権使用料の輸出入総額は1577.8億元で、前年同期比5.8%増加した。
二、主要特徴
第一に、国内特許と商標の保有数が着実に増加している。今年6月末現在、中国国内の有効な発明特許は368.3万件で、前年同期比20.4%増加し、そのうち、10年以上維持されている有効な発明特許は55.9万件で、15.2%をしめ、前年同期比1.6%増加した。国内登録商標の有効数量は前年9.4%増の4,217万7,000件で、着実な伸びを示した。
第二に、特許を持つ革新的な企業の数が急速に増加している。今年6月末現在、中国国内企業の有効な発明特許件数は38.5万件で、前年同期より6万件増加し、有効な発明特許件数は260.5万件で、国内全体の70%以上を占め、前年同期より1.8%増加した。このうち、ハイテク企業や専門知識を持つ「小さな巨人」企業は180万4,000件所有し、前年比23.3%増、国内平均成長率を2.9ポイント上回った。
第三に、デジタル技術分野の特許保護がさらに強化された。世界知的所有権機関が分類した35の技術分野の統計によると、今年6月末現在、中国国内の有効発明特許増加率の上位3つの技術分野は、コンピュータ技術管理方法、コンピュータ技術、基礎通信プログラムであり、それぞれ前年比56.6%、38.2%、26.0%の増加率を示し、増加率は国内平均水準の20.4%を大幅に上回り、中国のデジタル経済の革新と発展に強力なサポートを提供した。
第四に、我が国の出願人が外国向けの知的財産権の出願に活発になっている。今年上半期、国内出願人が提出したPCT国際特許出願を前年同期比7.1%増の33,000件受理し、マドリッド商標の国際登録出願を前年同期比12.0%増の3,024件受理した。2022年5月にハーグ協定に加盟して以来、中国の出願人は月平均150件以上の意匠の国際出願を行っており、これは世界でもトップクラスである。
第五に、中国の知的財産権の輸出入の規模は安定した成長を維持している。今年1月から5月までの中国の知的財産権使用料の輸入額は1208億元、輸出額は369.8億元で、輸出入ともに増加しており、知的財産権貿易は強い回復力を示している。
出所:国家知識産権局
2023年7月18日